Children learn what they live.

 作  :ドロシー・ロー・ノルト
 訳  :石井千春





けなされて育つと、子どもは、人をけなすようになる。


とげとげした家庭で育つと、子どもは、乱暴になる。


不安な気持ちで育てると、子どもも不安になる。


「かわいそうな子だ」と言って育てると、子どもは、

              みじめな気持ちになる。


子どもを馬鹿にすると、引っ込み思案な子になる。


親が他人をうらやんでばかりいると、子どもも、

             人をうらやむようになる。


叱りつけてばかりいると、子どもは「自分は悪い子

             なんだ」と思ってしまう。


励ましてあげれば、子どもは、自信を持つようになる。


広い心で接すれば、キレる子にはならない。


褒めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ。


愛してあげれば、子どもは、人を愛することを学ぶ。


認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる。


見つめてあげれば、子どもは、頑張り屋になる。


分かち合うことを教えれば、子どもは、思いやりを学ぶ。


親が正直であれば、子どもは、正直であることの

                  大切さを知る。


子どもに公平であれば、子どもは、正義感のある子に

                      育つ。


優しく、思いやりを持って育てれば、子どもは、優しい

                    子に育つ。


守ってあげれば、子どもは、強い子に育つ。


和気藹々とした家庭で育てば、子どもは、「この世は

         いいところだ」と思うようになる。

Selected from sayings of the world.




コラム :蓮見師朗(園長)

詩「子は親の鏡」
If we are expected, we tend to produce a result.
       教育心理学者:R・ローゼンタールの言葉


 私(園長)は、子どもが “ それ” をやる前から「○○ちゃ
んやってる(やった)ね、すごいね」などと、現在進行形や、時には過去形で、あたかも既に成果があるかのように声を掛けることがあります。不思議な働きかけですが、多くの子は期待通りにそれをやり始めます。
 2歳を過ぎたAくんは、いつもニコニコしている穏やかな男の子。汚れるのが嫌で泥遊びもしたがらない子でした。
 ある日、Aくんのママが「うちの子は走るの遅いんですよね。泥も触れなくて、もう少し活発になってくれたらねえ・・・」と、ため息交じりで私に話したことがありました。「そうですか」と、ただ聞いていた私は、しばらくそのことが気に掛かっていました。以前はもっと部屋中を走り回っていたAくん。そういえば、この頃は走る姿を見ていないからです。そして私は、ある試みを始めました。
 彼が少しでも急ぐ姿を見かけると「Aくん早いね」と声を掛けたのです。その声に一瞬立ち止まり、嬉しそうに走り始めました。そして彼が走る度に「すごいねえ、早いねえ」と声を掛け続けました。まだまだ早くないことは言うまでもありませんが、走る機会は確実に増え、彼の表情は自信と誇りに満ちてゆきました。
 後日、そのことについてAくんのママは「かけっこが遅くても、泥が触れなくても、笑顔でいてくれるだけでいいと思いました」と、私に言いました。
 子どもは、親の言う通りに育ちます。〝言う通り”とは、評価通りと言う意味です。「この子は○○ができる」と信じてそう対応すれば、子どもは○○を達成し「できるはずない」と決めつけていれば、その通りになる傾向があるのです。これを【ピグマリオン効果】と言います。
 子どもは、親がどう自分を評価しているのか感じ取っています。そして誠実にそう振る舞おうとします。達成するかどうかは別にして、彼らは可能性に真っ直ぐなのです。その健気さを、私は美しいと思います。
                         園長
育児に役立つ世界の名言
人は、期待された通りの成果を出す傾向がある。
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平28年11月27日更新