こころの発達

 身体を自由に動かすことが出来るようになり、自分の意思で何でも活動したがります。
【自律】の心の芽生えです。しかし、まだまだ失敗も多く、思い通りに行かないことが急増します。また、注意されたり叱られたりすることが増えるのもこの時期です。こうして【恥】や【疑われている】感情が生まれます。
 自律と恥との狭間で、心は大きく揺れ動き【不安】を抱きます。この不安は【第一反抗期】=【魔の2歳児】と言われ、様々な行動として表現されます。
 身近な思慮深い大人の存在が、この不安を乗り越えるエネルギーとなり、やがて子どもは昇華してゆきます。この体験は、将来の【自信】や【責任感】の基盤になります。

参考:発達心理学 エリクソンの発達理論
編集:ままる保育園園長蓮見師朗

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 自分で構想を考え遊びも複雑になり、目的を持って行動できるようになります。イタズラが始まるのもこの時期です。=【イタズラ期】好奇心から来るイタズラを、大人からたしなめられると【罪悪感】を感じるようになり、子どもは【自発性】と【罪悪感】の狭間で葛藤します。
 身近な大人の理解と保護により、葛藤を乗り越える力を身につけ、将来の【積極性】や【行動意欲】を獲得します。

平成30年10月27日更新

 最も安全である母体から切り離されて、赤ちゃんは初めて不安を抱きます。その不安は、【母性】により最大限取り除かれることにより、人や環境への【信頼感】を獲得します。
 こうして身につけた信頼感は【基本的信頼感】=basic trust と言い、将来の人間関係づくりの基盤になります。それがあるから、家族や友人、同僚などと付き合っていけるのです。

育てよ心、そして羽ばたけ、思いのままに。
Be healthy to live whatever you want.

1〜3歳(幼児前期)育つ心=自律と恥 

3〜6歳(幼児後期) 育つ心=自発性と罪悪感

0歳(乳児期) 育つ心=信頼と不信